場所: 幕張メッセ 日時: 1996年11月22日 見学者:猪股
概要: 幕張メッセで催されていたDigitalmedia World 1996で行われた
第3回アミューズメントCGシンポジューム(11/22)を受講しました。
その概要と、Digitalmedia World 1996の展示会の様子を報告します。 |
・ナムコ・ワンダーエッグ、ナムコたまご帝国、ナムコ・ナンジャタウン
・アトラクション(パフォーマンス+インタラクティブ)としての要求仕様は、ゲームとは異なる。基本的に、客は、ゲーマではないので、難度調整が、非常に難しいし、調整し続けている。
・アトラクションレベルのゲームがしたい。
・サーバーゴーグル(オリンパス製センサー無しで90万円にHMD)の応用LCDは、51万画素子×2個、センサは、ナムコオリナルで、圧電振動ジャイロ加速度センサ×3個、超音波距離センサ×3個、レート1/60秒、小形CCDカメラ×1個。今後、解像度の向上を期待しているとか。
・REVR(実写とCGのクロマキー合成)
・これで、バーチャル書斎が欲しい。オリンパスブースで、聞いて、90万円というので、こんなパーソナルシステムで使えるコストになったときに出直しますなんて言ってしまいました。でも、その時には、100万画素子レベルのLCDがいるかな。
・コンピュータの小形化で、ネックとなるのは、ディスプレイ。ディスプレイの見易さと、小形化は、背反する要求だが、これを解決しないと、コンピュータの小形化は、意味が薄れる。
・網膜へ直接、レーザで投射するディスプレイVRD(今、コムデクスで、プロトを展示しているとか)、プロトは、カラー表示まで、サポートしているが、市販版では、コストの面で、モノクロ。
・VRDを使う時の調整が難しいのではと質問したが、先生は、プロトを使ってみれば分かるが、容易と答えた。レーザー光の幅を大きめにとることで、解決しているとか。また、他の質問で、人体への悪影響については、臨床実験中で、まで、悪影響は、確認されていない。レーザー光のパワーは、200nW。
・でも、体内内蔵デバイスと同じくらい気色悪いと感じたのは、私だけかな。
・Wearableコンピュータへ、24時間、身に着けて、利用できるものが、必要。その一つの候補が、指輪。ディスプレーは、音声が主で、画像は、補助的。
・指輪型キーボードFingerRingの実演、指1本分の価格が、現在、10万円。
・Wearableコンピュータの次は体内内蔵とか、本人の趣味は、内蔵するのが、好きだとか。
・私は、体内内蔵なんて、拒絶反応が起きるぞー。
・クリエータの処遇や管理についてのレコード業界との対比、大分、違う。クリエータは、アーティスト扱いもされていない。A&Rが、不在。
・作るものへの要求に、作家性やメッセージ性があるか否かで、人材調達は、ユニオン制(ルーチンワークの組合せ)か、自由契約制か、割るきるべき。また、裏方でも頑張っている人材が、表に出られる環境を要望。
・同じところで、ヒットし続ける物が、1年毎に出るとかいうのは、ゲーム業界以外では有り得ないことだし、ゲーム業界は、非常に、恐い状況になっている。このようなおかしな状況を、無くすように持って行きたい。無理矢理、新しい物を付けるのも不自然。
・伝えたいものがあれば、それを作り、売れるだけ売りたいというのが、本音。5万本、売れれば、1憶円、これで、我々は、十分とも言える。「アクアノートの日」でも、20万本。クリエータの業のなせる技。
・昔は、キャラ物、続編、移植物だけしか開発が許されなかったが、今は、もう少し、自由がある。今後は、万人に受けるゲームは、何か、こだわりがないと、受けもしない。
・日本に、ゲームディベロッパの集まりがないのは、おかしい。赤尾氏へ要望。
・飯田氏&飯野といえば、ブースの前でも、座談会など開いて、いるので、受講料がもったいないとも感じたが、今回の内容は、管理に関するもので、元は取れた。
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展示会の写真は、その内、webサーバに、掲載します。主に、目に付いた展示を、紹介します。
・私のいる部署から映像編集向けのNT版ファイルサーバ/クライアントの参考出展、ものめずらしい内に売らないといけません。
・ネットやろうぜ版LightWave 3Dのカタログを配っていた。
・O2が当たるという懸賞アンケートをやっていた。応募しました。
・ファイヤーブルのデモ
・O2の説明を聞いたら、Indyの後継だとか。価格帯も同じところで、150万円前後だとか。